HyperSTOR Flexは、HPC/HPDA/MEDIA(4K&8K)などのI/Oインテンシブなストレージアプリケーションに高効率かつ柔軟に対応する革新の次世代ビッグデータストレージシステムです。各種のI/O特性/接続性に柔軟に対応、かつ最適化できるだけではなく、スループット/キャパシティレベルにおいてスケーラブルで柔軟な構成が可能です。
コアとなる革新的RAID技術RAID FLEX(ERASURE CODE型RAID N+M)は、超高性能RAIDアルゴリズム計算(RAID6レベルで25GB/s以上/CPUコア)を可能にしているだけではなく、従来方式のRAID5/6では限界だったRAID再構成速度の超高速化やRAIDデグレード時の性能継続化を可能にしました。
また3パリティ以上の高度なデータプロテクションを性能劣化なしで提供することが可能です。
さらに、コンバージェンス技術により、標準実装のローカルファイルシステムに加えてLUSTRE/GPFS/CXFSなどの分散システム/クラスタファイルシステムやストレージインテンシブアプリケーションのインテグレーションが可能です。
RAID 0、RAID 5、RAID 5i、RAID 6、RAID 6i 、RAID 7.3、RAIDの7.3i、RAID N+M、RAID N+Mi、RAID 10
RAIDIX/RAID 6 は、独自の数学的アルゴリズムに基づいた、二重パリティ分布のインターリーブブロック方式です。各ドライブへの並列アクセスを可能にし、独立してI/O要求(エントリ)を処理するため、従来方式のRAID 6に比べて優れた性能特性を有します。
RAIDIX/RAID 7.3は、最大3つのドライブが同時に故障した場合のデータ復元を可能にするトリプルパリティ分布のインターリーブブロック方式です。RAID 7.3は、独自の高性能アルゴリズムに基づいて、CPUに余分な負荷を与えることなく高レベルのパフォーマンスを達成することができます。
RAID 7.3は、チェックサムのために割り当てられる異なるアルゴリズムで3つのドライブを使用して計算され、RAID6に比較して大幅な信頼性向上を実現します。
RAIDIX/RAID N+Mは、独自の数学的アルゴリズムに基づいて、M個のチェックサム分布のインターリーブブロック方式です。また、ブロックに対してディスクの回転速度を考慮してトラック内のセクターの利用順位を連続、または1つおき/2つおきなどとすることによって処理を高速化します。RAID N+Mでは、ユーザーがチェックサム割り当てのディスクの数を選択することができます。RAID N+Mは、少なくとも8台のディスクが必要ですが、(パリティディスクの数に応じて)同じグループに最大32ドライブまでの同時故障に対応をすることができます。
他社ハードウェア・コントローラと比較してパフォーマンスを犠牲にすることなく、6倍以上高速にRAID6、RAID7.3の再構成処理が実行されます。
標準QoS機能では、システム(リアルタイム・パラメーター)をホストごとに異なる優先順位で割り当てることができます。これは、リアルタイムホストからのコマンドに対しては、実行のためにシステムリソースが優先度順に提供され、最高の優先性能割当を可能にすることを意味します。
サイレントデータコラプションは、ドライバおよびドライブのファームウェア、メモリエラー、ドライブヘッドクラッシュやその他のソフトウェアとハードウェアの問題の障害によって引き起こされる場合があります。その障害はドライブのファームウェアおよびホスト・オペレーティング・システムによって検出されないと、データ構造の破損が生じ得るようなサイレントコラプションがドライブへの書き込み操作中に発生し、最も危険です。これらに対応するため、革新的データインテグリティメカニズムとしてフォワードエラーコレクションアルゴリズムを実装しています。これは、RAIDメタデータを解析するために必要なRAIDチェックサムの数学的処理をするためのサイレントデータ誤り訂正アルゴリズムです。
これにより、パフォーマンスを低下させることなく、コラプションデータを自動的に検出し、バックグラウンドで自動修復します。
ドライブの容量増加により、リカバリ時間が長くなり、ドライブの故障やデータ消失の危険の可能性が増加してます。
RAID ARRAYの復旧時間を短縮するためドライブ上の破損したデータを含む特定の領域のみを復元する高効率な再構成機能を有しています。このような部分的な再構成機能は大きなRAID ARRAY配列の時に非常に有効で、高度な復旧技術です。
RAID ARRAYの中の応答不良のドライブを排除することにより、データの再構成中の読み取り操作のパフォーマンスを最適化することができる高度な再構成メカニズムを実装しています。
それに加えて、応答時間の悪いドライブを監視して、I/O要求をコントロールします。これによりバランスよく全体の性能を増加させ、システムリソースの負荷を軽減することができます。
また、応答時間の悪いドライブは、グラフィカルウェブインタフェースでスロー状態を確認してすぐに交換することができます。
同じローカルネットワーク内に配置された複数のシステムの統合管理を提供します。このオプションでは、コンソールGUIが実装され、ユーザーはアラート、構成、接続の詳細およびフェイルオーバー操作に関する情報を収集することが可能です。
すべての情報はリアルタイムにGUI を介してアクセスすることができます。
ストレージシステム自体のデータ転送プロセスのパフォーマンスを低下させることなく情報収集に役立つパフォーマンス監視モジュールによるストレージシステムの性能パラメータを測定するための高度な機能を有しています。データレートおよびトレース機能は2つの機能のセクションに分け構成されています。
データレートのセクションでは、システムのパフォーマンスに関する詳細な情報を提供し、チャートデータレート、応答時間および転送サイズを使用してデータ入出力の評価を行うことができます。
データレートチャートは、読み取り時にリアルタイムで詳細な情報を入手し、パフォーマンス計画およびバックアップ手順を監視するための有用なツールです。操作は異なる時間間隔(分、時間、日)で可能であり、直前のチャートでは、毎分毎秒のデータ転送レートでのリアルタイム情報を提供します。
データレートセクションのすべての表示パラメータは、次のフィルタを介して設定することができます。
グラフの縦軸は演算速度(MB/秒)が表示されます。横軸は、データ転送時間間隔を表示します。
応答時間のグラフの縦軸で、異なる時間間隔(分/時間/日)での実行されたコマンドの数を表示しコマンド処理のシステムのレスポンス特性を評価することができます。横軸は、コマンド実行処理時間の時間レンジ毎の分布(ミリ秒単位、マイクロ秒単位)を示しています。
転送サイズチャートは、異なる時間間隔(分/時間/日)で、(ブロック単位)で転送されるデータの量を示し、パフォーマンス計画およびバックアップ手順を監視するための有用なツールです。
トレース機能では、ストレージ構成における各種の状態をトレースすることができます。次の情報がトレースページに表示されます。
以下のチャートからの情報により、セットアップ時に高度なシステム性能を実現するためのパラメータとしてエンジニアを支援します。
オープン価格
・コンサルティング&システムデザイン
・パフォーマンスデザイン&チューニング
・システムインテグレーション
・ハードウェア保守(センドバック/オンサイト)
・ソフトウェア保守(TEL/メール/オンサイト)
・プロフェッショナル技術支援
詳細仕様については以下よりダウンロードができます。
タイトル | 説明 | 形式 | サイズ |
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カタログ | 本製品の印刷用カタログです。 | 4.5MB |
理化学研究所/計算科学研究機構が国内最大級の65PB(ペタバイト/物理容量)のHPC共用ストレージ「HyperSTOR Flex」を採用し、安定稼働しています。本システムは外部広域40Gネットワーク及び内部インフラ100G基幹ネットワークで構成されています。また、並列Gfarmデータサーバ/データストレージのレイヤでのデータ共有性能は250GB/sを誇ります。
コアマイクロシステムズ株式会社
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